真下章詩集「ゑひもせす」ができました
昨年亡くなられた群馬の詩人・真下章さん(H氏賞も受賞されています)の詩集「ゑひもせす」が、このたび出版されました。その箱・カバー・表紙などの装幀に関わらせて頂きました。
真下さんの詩は間違いなく良いもので、その詩を一人でも多くの方に手にとって頂くきっかけになるような装幀にしたいと思ってデザインしました。

真下さんは養豚業をされていたのもあって、豚の詩を多く書かれています。今回の詩集にも豚の詩が収められています。お正月明けに縁のある養豚場へ頼んで写真を撮らせて貰いに行きました。皆さん快く受け入れてくださって、ストーブで温めた缶コーヒーまで頂いてしまいました。ありがとうございました。その時の写真を外箱に使っています。豚の背に書かれた「C6」は、出荷直前に書かれる出荷番号です。先日、詩集の件でお世話になった方からお手紙を頂いたのですが、その中に「豚の背中は私の背でもあります。命あるものの宿命をC6は表しているようで象徴的……」ということが書かれていていて、それを読んで何故自分がこの写真を使いたかったのか、その時は分からなかった理由がやっと分かりました。自分の意思とは関係なくやってくる宿命を背負わされるのは、豚も人間も同じです。
暗い外箱から覗く赤いカバーは、真下さんの詩をイメージした血の色です。シンプルに箔押しの文字が入っています。

見返しの青は静脈の色です。

表紙は真下さん直筆の書です。「もっと きれいにと みもこころも よじりながら こんかぎりに さいてるもじずり のはながすきだ」
「もじずり」は「ねじばな」のことです
もう少し経つと流通にも乗ると思いますで、ぜひお手にとって頂ければと思います。
「ゑひもせす」
真下章(ましもあきら)
榛名まほろば出版
1100円
*持ち歩きにもちょうど良い新書判サイズでしっかりした綺麗な箱に入っています
最後に豚たちの写真を載せておきます。
ちょっと強めの写真かもしれないので、たたんでおきます。
「続きを読む」ボタンからどうぞ。
















真下さんの詩は間違いなく良いもので、その詩を一人でも多くの方に手にとって頂くきっかけになるような装幀にしたいと思ってデザインしました。

真下さんは養豚業をされていたのもあって、豚の詩を多く書かれています。今回の詩集にも豚の詩が収められています。お正月明けに縁のある養豚場へ頼んで写真を撮らせて貰いに行きました。皆さん快く受け入れてくださって、ストーブで温めた缶コーヒーまで頂いてしまいました。ありがとうございました。その時の写真を外箱に使っています。豚の背に書かれた「C6」は、出荷直前に書かれる出荷番号です。先日、詩集の件でお世話になった方からお手紙を頂いたのですが、その中に「豚の背中は私の背でもあります。命あるものの宿命をC6は表しているようで象徴的……」ということが書かれていていて、それを読んで何故自分がこの写真を使いたかったのか、その時は分からなかった理由がやっと分かりました。自分の意思とは関係なくやってくる宿命を背負わされるのは、豚も人間も同じです。
暗い外箱から覗く赤いカバーは、真下さんの詩をイメージした血の色です。シンプルに箔押しの文字が入っています。

見返しの青は静脈の色です。

表紙は真下さん直筆の書です。「もっと きれいにと みもこころも よじりながら こんかぎりに さいてるもじずり のはながすきだ」
「もじずり」は「ねじばな」のことです
もう少し経つと流通にも乗ると思いますで、ぜひお手にとって頂ければと思います。
「ゑひもせす」
真下章(ましもあきら)
榛名まほろば出版
1100円
*持ち歩きにもちょうど良い新書判サイズでしっかりした綺麗な箱に入っています
最後に豚たちの写真を載せておきます。
ちょっと強めの写真かもしれないので、たたんでおきます。
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